# メモリ

> エージェントが会話をまたいで保持するもの、何を残すかの決め方、保存された内容を確認・修正・削除する方法。

**メモリ**は、エージェントが[会話](/ja/docs/work/conversations/)をまたいで持ち運ぶものです。あなたに関する事実、好み、仕事の進め方についての希望などが含まれます。意図的に保存され、すべての項目を読むことができます。

## 使いどころ

メモリは、何度も伝え直さなくて済むようにしたい、長く変わらない事実のためのものです。どのタイムゾーンで働いているか、チームのメンバーは誰か、数値は丸めてほしいこと、「あのレポート」が特定のフォルダーにあるものを指すこと、などです。

書類棚ではありません。コンテンツは[アウトプット](/ja/docs/capabilities/outputs/)に、1つの仕事に関する背景情報は[プロジェクト](/ja/docs/capabilities/projects/)に置きます。

## エージェントによる使い方

何を残す価値があるかはエージェントが判断し、書き留めます。あなたが訂正したり、好みを伝えたりした後に書き留めることがよくあります。会話の開始時には、知っていることのインデックスを読み込み、これまでに保存したものすべてではなく、タスクに関係する項目だけを取り込みます。

直接伝えることもできます。「*金曜日には会議を入れたくないことを覚えておいて*」は普通の指示であり、エージェントはそれを保存します。

## 確認と修正

メモリは、[エージェントビルダー](/ja/docs/build/agent-builder/)のエージェントのアイデンティティセクションに一覧表示されます。すべての項目を読むことができ、残すべきでなかったものは削除できます。

ときどき確認してください。エージェントは推測したことも書き留めます。一度せっかちなメッセージを送っただけで「*短い返信を好む*」と事実のように書かれた推測が、何週間も静かに回答を左右し続けることがあります。

<Aside type="caution" title="メモリはエージェントごとです">
  エージェントはそれぞれ別々に記憶します。あるエージェントに好みを教えても、ほかのエージェントには伝わりません。すべてのエージェントが知っておくべきことは、各エージェントの[システムプロンプト](/ja/docs/build/system-prompt/)に書くほうが適しています。
</Aside>

<Screenshot
  name="studio-memory"
  alt="約束、知識、ログに分類されたメモリセクション。あとで確認する返金の件、請求の担当者についての事実、週次サマリーを送るタイミングに関するルール、折りたたまれた過去の項目が1つ表示されています。"
/>

## アーカイブ

[Dream](/ja/docs/build/traits/#dream-が眠る時間) 特性をオンにすると、エージェントはアイドル中にメモリを整理します。もう役に立たないメモリや、別のメモリに統合されたメモリは、削除されずにアーカイブされます。アーカイブされたメモリは会話に読み込まれず、エージェントがメモリを検索しても見つかりません。

アーカイブされたメモリは、メモリ一覧の一番下にある**アーカイブ済み**グループに集められます。このグループは折りたたまれています。展開すると、各メモリについて、アーカイブされた日付、**復元**、削除が表示されます。**復元**すると、そのメモリは次の会話から再び使われます。もう必要のないものは削除してください。

会話の中でエージェントに忘れるよう頼んだメモリは、アーカイブされずにすぐ削除されます。アーカイブが行われるのは、Dream による整理のときだけです。

## インデックス

Dream は整理を終えると、各メモリに1行の要約と、いくつかの検索語を付けます。

- **要約**は、会話の開始時にエージェントが読み込むメモリインデックスに入ります。要約がない場合、インデックスにはメモリの冒頭部分が途中で切られて入ります。そのため、長いメモリほど、要約があることで要点が保たれます。
- **検索語**は、エージェントが検索するときに、メモリの本文と一緒に照合されます。「レポート」と書かれたメモリも、「報告書」で検索すれば見つかります。

メモリを開くと、**Dream の要約**と検索語が表示されます。これらは編集できません。メモリの内容が変わると要約は古いものとして示され、次の Dream が新しい要約を書きます。それまでは、メモリインデックスにはメモリの冒頭部分が使われます。

Dream を使っていないエージェントのメモリには、要約も検索語もありません。

## オフにする

メモリは[組み込みツールグループ](/ja/docs/capabilities/built-in-tools/)の1つです。エージェントでオフにすると、保存と想起が止まり、会話の開始時にメモリインデックスを読み込むこともなくなります。既存の項目は残りますが、エージェントはそれらを使わなくなります。

ほかの人のデータを扱うエージェントや、状態を持たせずに予測どおり動かしたいエージェントには、これが適切な設定です。

## 制限事項

- メモリはアカウントごとではなく、エージェントごとです。
- 何を保存するかはエージェントが決めます。メモリの一覧をあらかじめ書き込んでおくことはできませんが、覚えてほしいことを伝えたり、誤って記録されたものを削除したりはできます。
- 項目を削除すると、以降の実行では想起されなくなります。すでにその項目が使われた会話が書き換わることはありません。
- アーカイブされたメモリが自動で削除されることはありません。たまってきたら、**アーカイブ済み**グループから削除してください。
- 検索語は、Dream が整理のときに選びます。検索語にも本文にもない表現では、メモリが見つからないことがあります。
- メモリは、検索可能なコンテンツの保存場所ではありません。大きなドキュメントはアウトプットに置いてください。

## 関連項目

<CardGrid>
  <LinkCard
    title="プロジェクト"
    href="/ja/docs/capabilities/projects/"
    description="エージェントではなく、1つの仕事のための共有コンテキスト。"
  />
  <LinkCard
    title="システムプロンプト"
    href="/ja/docs/build/system-prompt/"
    description="忘れられたり推測されたりしてはならない、常設のルール。"
  />
  <LinkCard
    title="組み込みツール"
    href="/ja/docs/capabilities/built-in-tools/"
    description="メモリのオン・オフを切り替える場所。"
  />
  <LinkCard
    title="特性"
    href="/ja/docs/build/traits/"
    description="自己進化は会話の中でメモリを書き、Dream はアイドル中にメモリを整理します。"
  />
</CardGrid>
