Coming Soon
AIエージェントは、質問に答える段階を越えようとしています。私たちが見ている次の段階と、そのためにつくっているものをお伝えします。

私たちはendueをつくっています。まだお見せできる画面はありません。そこで、スクリーンショットの代わりに、私たちがどこを見ているのかを書いておきます。これは製品発表ではありません。そもそもなぜこれをつくるのか、その記録です。
エージェントサービスはどこまで来たか
この2年で、AIエージェントサービスは急速に成長しました。最初はチャットウィンドウでした。質問を入力すると答えが返ってくる。それがすべてでした。次に、モデルがツールを手にしました。検索し、コードを実行し、ファイルを読みます。いまはループを回します。目標を与えると、計画を立て、ツールを選び、結果を見て、次の一手を決めます。
この進歩は続きます。モデルはより長く集中し、より正確にツールを扱うようになるでしょう。その方向を私たちは疑っていません。ただ、ひとつ気になり続けていることがあります。いまのサービスのほとんどは、エージェントを1体ずつ、1つのウィンドウの中で、人が見ているあいだだけ動かしています。モデルの能力は年々伸びているのに、エージェントを入れる器は、いまだにチャットボックスひとつのままです。私たちがつくっているのは、その器です。
ひとつから複数へ、マルチエージェント
人の仕事は、ひとりでは完結しません。会社には役割があり、役割ごとに権限と責任が異なります。エージェントも同じ道をたどります。調査が得意なエージェント、文章を整えるエージェント、顧客に対応するエージェント。万能のエージェント1体にあらゆる指示を詰め込むと、指示同士がぶつかり、コンテキストはすぐに底をつきます。役割を分ければ、それぞれはシンプルになり、全体は有能になります。
複数を動かした瞬間、新しい問いが生まれます。このエージェントは誰なのか、何をしてよいのか、昨日何をしたのか。それを誰かが把握していなければなりません。だから、マルチエージェントシステムの中心に来るのは管理です。アイデンティティ、権限、記録。人を雇うときは、まずアカウントをつくり、アクセス権を付与します。エージェントにも同じものが必要です。
チャネルが増えると、仕事が変わる
エージェントを使うたびに別のアプリを開かなければならないうちは、エージェントは道具のままです。仕事はKakaoTalkで、Slackで、受信トレイで起きています。エージェントが同僚になるには、人がすでに話している場所へエージェントのほうが行かなければなりません。チームのチャネルに招待され、顧客の問い合わせに答え、メールのスレッドを引き継ぐ、というように。
チャネルが増えると、エージェントのあり方も変わります。チャットウィンドウの中のエージェントは、聞かれたことに答えれば済みます。チャネル上のエージェントは、次のメッセージがいつ届くのかわかりません。夜にも届きますし、10件が同時に届くこともあります。常時待機、同時処理、チャネルごとに異なる口調と権限。これはプロンプトの問題ではありません。システムの問題です。
エージェント同士で仕事を分ける方法
複数のエージェントがひとつの組織にいるようになると、次の問いは協業です。調査エージェントが集めた資料を執筆エージェントに渡し、執筆エージェントが下書きを書く。レビューエージェントがそれを読み、差し戻す。人のチームがいま行っているその流れを、エージェントのチームも行うようになります。
協業には取り決めが必要です。仕事を引き渡すときに何を一緒に渡すのか、結果を誰が受け取って確認するのか、失敗したときはどこへ戻すのか。そして、そのすべてが記録に残らなければなりません。どのエージェントが、どの権限で、何をしたのかを後からたどれないなら、その協業を組織に入れることはできません。私たちは、エージェント間の協業をチャットの延長ではなく、ワークフローとして捉えています。引き継ぎ、レビュー、承認、監査は、システムレイヤーにあるべきものです。
完全な自律へ向けて
最後の段階は、言われなくても動くエージェントです。毎朝指標を読み、おかしな点があれば知らせるエージェント。問い合わせがたまると、自分から仕分けを始めるエージェント。指示ではなく目標を受け取り、時が来れば自ら起き上がります。
自律は放任ではありません。自律が大きくなるほど、制御は精密でなければなりません。いま何をしているのかがリアルタイムで見え、いつでも介入でき、即座に止められる必要があります。リスクのある行動の前では立ち止まり、人の承認を待たなければなりません。速く走れるのは、ブレーキのよい車です。自律型エージェントも同じです。観察と介入と停止が届く範囲までしか、自律は広げられません。
なぜ私たちはこれをうまくやれるのか
ここまでに書いたことの共通点に、お気づきかもしれません。アイデンティティ、権限、リアルタイムの観察、記録、チャネル連携。どれもモデルの問題ではありません。システムの問題です。そして私たちは、まさにそうしたシステムをつくってきました。認証と認可、リアルタイムパイプライン、メッセージングプラットフォームとの連携です。
アプローチもそこから出発します。エージェントをプロンプトで統制するのには限界があります。プロンプトはお願いであり、お願いは無視されることがあります。権限、承認、停止は、システムレイヤーで強制されなければなりません。モデルがどれだけ変わっても揺らがない層をつくること。それが私たちの得意なことであり、この製品の背骨です。
なぜクラウドなのか
自律型エージェントは、止まってはなりません。午前3時に届く顧客のメッセージを受け取るにも、毎朝9時に自ら起き上がるにも、ノートパソコンのふたが開いているかどうかに関係なく、どこかで動き続けている必要があります。チャネル連携も同じことを求めます。メッセンジャーのWebhookを受け取るには、常に到達できるアドレスが必要です。
セキュリティの境界も、クラウドにあるほうが明確になります。認証情報は個人のマシンに散らばるのではなく1か所に置かれ、監査ログは1か所にたまり、問題が起きたときは1か所で遮断できます。エージェントが10体から100体になったとき、個人のデバイスではその重さを支えきれません。クラウドは選択肢というより、自律型エージェントの前提条件です。
インターネットトラフィックの次の主役
インターネットトラフィックの半分近くは、すでに人間以外のものだと測定されています。クローラーとボットが何年も前からその割合を占めており、いまそこにエージェントが加わりつつあります。人の代わりに検索し、人の代わりに予約し、エージェント同士がAPIで会話するトラフィックです。
この曲線は、しばらくは上がる一方です。1人が複数のエージェントを動かし、1体のエージェントが数十回の呼び出しを生み出すからです。その世界で必要になるのは、そのトラフィックを生み出し、見て、統制できる場所です。エージェントがインターネットの主要なアクターになるとき、そのアクターたちには運用の拠点が必要です。私たちがつくっているのは、その拠点です。
エコシステムで完成する
エージェント単体では、役に立つ範囲が限られます。有用性はつながりから生まれます。メールやカレンダー、ドキュメントツールにつながるコネクタ、仕事の進め方を収めたスキル、エージェント同士が互いを見つけて呼び出すための規約。こうしたものが積み重なってはじめて、エージェントは実際の業務に入っていきます。
そして、エコシステムはひとりではつくれません。誰もがコネクタを追加し、スキルを共有し、自分のエージェントをほかのエージェントとつなげられるようにする。それが私たちの計画です。プラットフォームの価値は、その上でほかの人たちがつくったものの総和だと、私たちは考えています。
だから、Coming Soon
マルチエージェント、マルチチャネル、協業、自律。道のりが短くないことは承知しています。順番に進みます。まずエージェントをつくって管理する場所、次にチャネル、その次に協業と自律。準備が整い次第、このページでお見せします。
近いうちに、またお会いしましょう。